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バックアップの運用に関する注意事項
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●バックアップ終了後の媒体の排出
バックアップソフトウェアには、バックアップ終了後に媒体をドライブ
から排出するように指定できるものがあります。この指定を行うとバッ
クアップ終了後にテープが巻き戻され、媒体がドライブから排出されま
す。
オートローダ装置では必ず本機能の実行を指定してください。
なお、本指定を行うとサーバの構造によっては排出された媒体がドライ
ブを覆う筐体カバーに当たる場合があります。この場合はカバーを開け
ておくか媒体の排出は行わないようにしてください。
●バックアップ終了後のデータの検査
バックアップソフトウェアには、バックアップ終了後に“データの検査”
の実行を指定できるものがあります。この指定を行うとバックアップ終
了後に媒体に書き込んだデータを読み出して、書き込み内容の検査が行
われますので、信頼性は高まります。
一方、バックアップ業務に要する時間が長くなったり、媒体の使用回数
が増えることによる媒体の寿命低下、といった短所もありますので、留
意してください。
● 媒体ラベルの種類と貼り付け位置
媒体に名前等を表示する場合は、媒体に添付されているラベルを使用し
てください。
また、媒体にはラベルを貼る個所が決められています。装置故障の原因
となりますので、決められた以外の所にはラベルを貼らないようにして
ください。
●データの保管
データを長期に保管する場合は、温湿度管理され、磁場の影響の少ない
場所に保管してください。
● 媒体エラー(メディアエラー)が発生したとき
バックアップ処理やリストア処理中に媒体エラー(メディアエラー)が
発生することがありますが、この発生要因は以下のいずれかが原因と
なっています。
a) ヘッドが汚れ、データが読みにくくなった。
b) テープ媒体が損傷/磨耗するなどしてデータが読みにくくなった。
前者の場合には、テープを新品に交換しても効果はありません。
したがって、媒体エラーが発生した場合には、以下の手順でリカバリし
てください。
1)テープ装置のクリーニングを行う。
2)エラーが発生したテープ媒体を装着して、処理を行う。
3)再度エラーが発生した場合には、媒体が損傷/磨耗していると思われ
るため、新品のテープと交換する。